琳派の真打、其一登場! |
鈴木其一 江戸琳派の旗手 展 |
SUZUKI KIITSU : STANDARD - BEARER OF THE EDO RIMPA SCHOOL |
江戸の画壇を豊かに彩った其一画の魅力とその展開を存分に堪能する! |
鈴木其一 (1796~1858) は,、琳派様式を江戸で再興した酒井抱一 (1761~1828) の最も優れた弟子として知られています。 その画風は琳派の華麗な伝統を継承しながらも、鮮やかな色彩対比や、ゆたかなデザイン性など、現代にも通じる斬新さにあふれており、近年特に注目を集めている存在です。
本展は、《 朝顔図屏風 》 (アメリカ・メトロポリタン美術館) など国内外から其一の代表作品がかってない規模で一堂に揃う展覧会であり、その知られざる画業の全貌に迫る貴重な機会となります。 |
琳派は、江戸初期の本阿弥光悦や俵屋宗達、江戸中期頃に活躍した尾形光琳、尾形乾山らにより京都で確立されました。 光琳の活躍期の約 100 年後に、江戸の地で琳派の再興を図ったのが酒井抱一
(1761~1828) です。 若くして抱一に入門した其一は、早々と頭角を現し、信任を得ました。 |
|
巡回先 【兵庫会場】 会期: 2016 11/12~ 12/25 姫路市立美術館 |
巡回先 【京都会場】 会期: 2016 1/3~ 2/19 細見美術館 |
'2016 9_9 「鈴木其一 江戸琳派の旗手」 展のプレス内覧会の会場風景です。 |
「鈴木其一 江戸琳派の旗手」展 |
江戸琳派の存続に大きく貢献した 其一の生涯と画風の変遷 をお楽しみください |
「展示構成」 |
|
「展示構成」 |
・ 画像をクリックすると大きな画像でご覧いただけます。 |
第1章 誕生 ~抱一門下の秀才~ |
|
左・32 鈴木其一 《群鶴図屏風》 二曲一双 紙本金地着色 各 164.8 x 175.0cm 江戸時代後期 ファインバーグ・コレクション |
|
・32 其一が抱一に師事した期間の初期作品は、抱一譲りの伸びやかで美しい花鳥図はもとより、幅広い画題を手掛けていたことなどがうかがわれます。 本作は師抱一にも作例が残り、琳派の中でも特に愛好された画題で、鶴が整然と並ぶ構図をとり、光琳からの伝統を継承したものとなっている。 「図録、作品解説 p274 を参考」 |
第3章 挑戦 ~絢爛たる軌跡~ |
|
左・105 鈴木其一 《富士千鳥筑波白鷺図屏風》 二曲一双 紙本金地着色・紙本銀地着色 各 147.8 x 176.0cm 明治時代後期 |
|
・105 富士に千鳥を金箔地に、筑波に白鷺を銀箔地のそれぞれ二曲屏風に描く、富士と筑波は江戸の東西に臨む山として人々の信仰を集めた。 光琳にも富士山を描く作例はあるが、江戸琳派ではさらに筑波と組み合わせた図様も多い。 其一は金と銀、動と静、濃彩と水墨、大小の鳥とを巧みに対比させた。 二曲屏風ながら堂々たる 「江戸」 の琳派を象徴する制作である。 「図録、作品解説 p293 を参考」 |
鈴木其一 「年譜」 (図録 「鈴木其一」 ・関連年表 P326~p329 ・図録 p9 などから参考、抜粋文です。) |
|
・寛政 8 年(1796) 1 歳 4月 江戸中橋に生まれる。 父は近江出身の紫染の職人という。( 一説に武士階級出身という。) |
|
「其一画風の特徴」 其一は抱一の弟子として修業を積んだが、師の築いた江戸琳派の画風を守るにとどまらず、さまざまな画風・画題に挑んでいる。 同時代の江戸の画壇には、同世代に広重や歌川国芳
(1797~1861) がおり、少し年上には歌川豊国 (三代・1786~1864) の存在もいた。 抱一と同世代ながら長寿であった葛飾北斎 (1706~1849)、谷文晁
(1763~1840) の存在も大きかったと思われる。 其一の画風の特徴として、第一に挙げられるのは光琳画からの引用と応用である。 琳派で描き継がれてきた画題を選択しながら、その枠組みに全くとらわれず、むしろ北斎や円山派など同時代の傾向も取り入れて、新たな其一画風を構築しているのである。 |
お問合せTel:03-3479-8600 |
参考資料:「鈴木其一」展 図録、NEWS RELEASE No.sma0020、Newsletter vol.262、他 |
ご意見ご感想は yashio@mui.biglobe.ne.jp |
Copyright © 2002-2016 Yashio.ALL Rights Reserved. |